curved edge / ヒトリエ を聴いた
まだ聴いてない人、感想とか見たくない人は、読む前にさっと閉じてください。
正直、難解でとっつきにくい、実験的な試みが多い曲だなぁと思ってしまった。
スリーピースで演奏するなら、もっとシンプルな方法もあっただろうし、初めてっていうんだから最初はキャッチーに、以前を彷彿とさせる何かを入れたりして、間口を広げても良かったのではないか、とか余計なことを考えてしまった。
でも、聴けば聴くほど、この曲、本当にかっこいい。
悩んだり、やりきれない気持ちとか、吐き出したいけど吐き出せていないドロドロとした感情とか、そういうのを素直にぶつけて、それが素直に伝わってくる。
静寂と荒々しさの繰り返しが感情の起伏のそのもののような、音だけで、曲調だけで、持っている感情をガツンと叩きつけられている感覚。
こういう実験的は過去にもあったけど、もっとそれ以上に悩みに悩み抜いて、もがいてもがいて形にしたのかなぁと、そういう感想を抱かずにはいられない。
これをシングルとしてではなく、配信+ライブで、多くの人の耳に届きやすい形でリリースしたこと、強い決意のように感じる。
いい意味で、一発目でこれかよ…っていう衝撃というか、なんだこれ、って思って考えているうちに、いつの間にか引き込まれるようなそういう強いもの。
シノダの声が好きだし、あのライブでは悲しみの中にこれからを感じたし、それが今回のこの曲で確信に変わった。
ヒトリエが好きになる人が増えてほしい。どう言ったらいいのかまだまだ戸惑うけれど、これから色んな人に届いてほしい。そんな期待を抱いている。
「アネクドット / ももすももす」がすごい
TVアニメ「旗揚!けものみち」のエンディングで聴いて、なんとなくいいなと思っていた。
それからしばらくたってアルバム「彗星吟遊」が出て、他の曲はこの曲ほど惹かれなかったが買ってみた。
まぁアルバムの中に他にも気に入る曲があるといいなぁと思っていたらどんどん嵌ってしまった。
特に、前からいいなと思っていたアネクドットは聴く度に新たな発見とか、引き込まれる、もう一度聴きたくなるものがたくさんあって、何度も繰り返し聴いてしまう。
そんなわけで熱を帯びてる今の思いを書き留めておきたくて、思いのままに書く。
聴く前に読むとネタバレになってしまう部分あるかもしれないのでご注意を。
まずはサウンド面。
イントロからいきなりキャッチーな、ストライクなギターリフで一気にワクワクしてくる。
それもつかの間、すぐ歌が入ってくる。TVサイズ編集かと思っていたら、フルでも印象的なぐらいすぐ歌が入る。
声は脱力系というか癒やし系というか。
わかりやすく言ってしまえば相対性理論系(あまりこの例え、こう括るのは好きじゃないが、分かりやすい・伝わりやすいのも事実)
この少し浮遊感のある声とギターリフに、しっかり刻むギターが支える。
ここで意外なのがベースとドラム。密度が濃くてフレーズが忙しい。最初はなんか違和感、合わない感じがしていたのに、繰り返し聴いているうちに後述の歌詞も相まって、焦燥感とか切ない感じを演出してい
る。東京事変の遭難とかのあの感じ。
曲自体はシンプルながら、引き込む、引き込ませる、癖が強い、フックがある要素が散りばめられていて聴く度に新たな発見がある。
一曲があっという間で、えっ、もう一回ってなる。
続いて歌詞。
普段そこまで歌詞に注目することはあまりないんだけど、この曲はやたら引っかかった。
聴いてると普段の話し言葉では使わないような、
意味がわかるようでわからなかった(後で辞書で調べたりした)、
揺籃、寂寞、篝火
比喩が文学的で抽象的な
獣のランプ、寝癖がついがペルシャ猫、言葉の花は綿毛に
色とか風景がぱっと頭に浮かぶ
去年と違うシャツシャツ、伸ばした髪、波間の赤さ、焼き付く空
こういう分からなくて引っかかったり、ちょっと考えたり、ぱっと頭に情景が浮かんだりを繰り返しながら、1曲の中で物語のように進行していく。
歌詞だけで見返すと言葉の羅列、言葉遊びのようにしか見えないのに、曲の中で聴くと、どの言葉も印象に残って、はっきりとした物語ではないのに物語を追っていく感覚になる。
でもはっきりしなくて、サウンドも相まって、さっき追った物語は一体なんだったのだろう、心に残ったこの感じはなんだったのだろう、それでまたもう一回聴いて・・・
この1曲でこんなになっているんだけど、アルバム「彗星吟遊」の他のどの曲もこういうフックが散りばめられていて聴き応えがあって大変。
あっ天才だって思った、いまとても気になるアーティスト ももすももす
あさのさんにベースチューンしてもらった話
こんな感じでベース2本チューンしてもらったので、簡単にレポート。
チューンなう。
— アサノシュウイチ (@asanomainte) March 31, 2019
新宿周辺で仕事まってる pic.twitter.com/ICXVV5u44D
はじめてlow-bチューンナップした pic.twitter.com/0bluhz3jY2
— アサノシュウイチ (@asanomainte) March 31, 2019
メンテナンス、チューンナップ、クリニック…やってもらった内容を表現する的確な言葉が見つからないような、割と広い範囲の調整。
個人的には再セットアップっていうのが一番近いかな。
一線のプロのメンテナンスもやったということで、依頼はちょっと緊張したけど、アマチュアの私でも楽しく、そして満足できる、やってよかったと思える内容だった。
まずは弦を外して指板、フレット周りを丁寧に清掃。ラフに弦を張り直してから、鳴りのチェック。ここからがすごい。
ボルト緩みを調べる打音検査のような、出音の前にベース本体が持ってる鳴りとバランスをチェック。
プレーヤー目線で蓄積した経験と勘で手早く素性を捉えていく。この辺はノウハウだから書いたらまずそうだけど、書いてもマネできない。
楽器とは全然違う分野で打音検査を見てきたから、なんとなくやっていることの理解はできたけど、見たことないひとにとっては意味不明な行動にみえるかもしれない。
アコースティック系の楽器ならこういうやり方が普通なのかもしれない。
そして対話しながら、雑談交えながら、好みの音、触ったときの好みのフィーリングを探り、そこに合わせこんでいく。
パーツは変えず、ここのジョイント等を細かく調整して合わせこんでいく。
えっ、それで変わんの!?の連続。理論的にはそうだと分かりつつ、未知の領域でひとつひとつに驚いてしまう。
話し上手、聞き上手で、自分がどういう音、どういうフィーリングが好みなのか明らかにしつつ、そこに近づいていく。
それでも、なんとなく好みのイメージはざっくり持っていったほうがスムーズかもしれない。
例えばドンシャリが好きだとか、プレベっぽい音が好きだとか、ジャリジャリ言うのは嫌いだ、とか。
調整が進んでいくと、鳴りがイマイチな弦・フレットのポイントが減って、アンプを通さなくても手に、体に伝わる振動が大きくなってるのが分かる。各々の弦の感触の差も減って手にしっくりくる。
1本目、気になっていた4弦の曇ったローが取れてキャラクター残しつつも素直で前に出る音に。各弦のばらつきも小さくなって、大分手に馴染むように。
2本目、Low-Bはもともと改造して無理くり張ってる状態だったから諦めていたけど、他の弦と遜色ないぐらいまでまとまってくれた。飛び道具だけじゃない、運指やニュアンス次第ではメインプレーヤーとして活用できそうな弦に生まれ変わった。
そして驚くのがアンプから出した音。好みを反映してもらったとはいえ、ここまでキャラクターが理想に近づいたことに驚く。
今まで意図的にアンプのイコライザ等で削っていたところが、フラットでも近い感じで鳴ってくれている。
エレキギター、エレキベースといいつつ、やっぱり本体の振動がサウンドキャラクターに影響してる。それを改めて実感する。
料金的には普通の楽器屋のメンテナンスで考えると少し割高に感じるかもしれないけれど、リペア・再セットアップを対話しながらその場で調整して形にしてくれることを考えると相応の対価じゃないかと思う。愛機がもっと好きになる、楽しくなる、そんな内容だからね。
TwitterのDMで気軽に相談にのってもらえるのも嬉しい。普通の楽器屋、リペア・カスタムショップじゃこうはいかないし。
RTとFAVOの数だけ答えます!~ギタリスト/ベーシスト編~
パート(ギターorベース)
ベース。ずっとベースのみ。
年齢
3x
始めた年齢と楽器歴
高2ぐらい。なので楽器歴はゲフンゲフン。
始めたきっかけ
ひとつぐらいなにか楽器が弾けたらなぁと前々から思っていた。学祭ライブを見て影響受けて。
友人がギターというので、私はベースを、と。
元々ベースを追う癖があったのと、ギターは全く似合わなかった。
初めて買った楽器
フェルナンデスの安いサンバースト・べっ甲柄ピックガードのプレシジョンベース。
チューナー、シールド、ミニアンプがセットになったやつ。
初めて練習した曲
教本にあった Monster Tree / SHAKALABBITSだったかな。
あとはプライマル。 / THE YELLOW MONKEY、ASIAN KUNG-FU GENERATION / フラッシュバックだったかも。
得意なジャンル
縦ノリのロック。
苦手なジャンル
バラード。ゆっくりとした曲。
覚えづらいのとニュアンスの表現が難しい。誤魔化しが効かない。
得意な奏法
ピック
好きなベーシストがピック弾きメインだったので、ピック弾きから始めた。
指弾き、スラップが多少できるようになったのは、始めてからしばらく後のこと。
苦手な奏法
スラップ 指弾きでの弦飛びオクターブ、早いフレーズ。
なかなか克服できない、克服しようとしていない。
好きなバンド
最近でいうと、岸田教団&THE明星ロケッツ、プルモライト、toconoma、集団行動
他にも挙げればFERN PLANET, Korpiklaani, MEGADETH, METALLICA, oasis, The Offspring, Red Hot Chili Peppers, Suchmos, Sum 41, THE YELLOW MONKEY, ジャッジメント, スロウ, テスラは泣かない。, パスピエ, ヒトリエ, ポルカドットスティングレイ, マキシマム ザ ホルモン,集団行動, 進行方向別通行区分, 相対性理論, 東京事変, 凛として時雨
好きなプレーヤー
廣瀬洋一(THE YELLOW MONKEY)、岸田(岸田教団&THE明星ロケッツ)、 亀田誠治(東京事変)、Jason Newsted(Metallica)、イガラシ(ヒトリエ)、橋本アンソニー(進行方向別通行区分)、根岸孝旨、種子田健
好きなメーカー
FUJIGEN
地味だけど実力、実績あるメーカーのイメージ。誰でも持ってるメーカーも嫌だけど、無名すぎるのも嫌な私にベストなメーカー。
好きな材/杢目
スタンダードな木材。アルダーも好き、アッシュも好き。メープルも好き、ローズウッドも好き。
杢目は目立たなくてもいい。
好きな部位
ボディのブリッジ寄りが少し角を落としたようになっているところ。
好きな弦
エリクサーの3,4弦ライトゲージ(NANOWEB LIGHT LONG SCALE #14052 LIGHT / 045、065、080、100)
コーティングの多少滑る感じがちょうどいい。フィンガーイーズは使ってない。
好きなエフェクター
L.R.Baggs Stadium Electric Bass D.I.
歪み、コンプの複合DI。いろいろ調整しても好みの感じに落ち着いてくれる。特に歪み方が上品で丸く温かい。よくある原音と歪みのブレンドタイプではないところも好み。
調整しやすく丸い歪み、中音域のブースト、刺さる高音のコントロール、シンプルなコンプ。必要なものが全部好みの形にまとまっている。ひとつ選ぶとすれば絶対これ。
好きなストラップ
LiveLine レザー スタンダード。
幅と掛けたときのフィット感、見た目のシンプルさでずっとこれ。
好きなピック
Jim Dunlop Tortex Triangle 0.88
音と硬さ、指への引っ掛かり、弦への滑り・引っ掛かりからこれがベスト。
好きな雑誌
ベース・マガジンは好きだが、内容が繰り返しでしばらく買っていない。
好きな楽器屋
特にこれといっては無いかな。
好きなスタジオ
NOAHは安定しているな、と思う程度。
部屋によって良かったり悪かったりなので、なんとも言えないな。
好きなライブハウス
地元ってことでSTORMY MONDAYは好き。雰囲気とお世話になる機会が多いのと。
ライブハウスでの演奏経験は少ないのでなんとも。
好きなバンド漫画
BECK、ぐらいかな。
愛機自慢
ベーシックなパッシブのジャズべ、ポップなカラー、頑丈で艶消しの扱いやすいネック、軽いボディ、FUJIGENのメインベースと、
見た目普通の4弦ベースだけど、改造して5弦から2弦まで張れる、ずーっと付き合い続けているHISTORYのサブベース。
細かい話は ベースと機材と私 その10 - 雑念フランシア
愛機の不満ポイント
メインはローがたまに暴れる。サブは少し大人しい、優等生すぎるところ。
エフェクター自慢
シンプルかつ求める音を一通り満たせる一式。チューナー、バッファー、歪み、コンプ、飛び道具のマルチ。
細かい話は ベースと機材と私 その10 - 雑念フランシア
おすすめの練習方法
誰かのおすすめに囚われすぎない、自由に好きなこと、求められることをすればいいと思う。
オーダーするならどこ
FUJIGEN カスタムハウス。
初めて良かったこと
人とのつながりが広がったこと。音楽への興味が深まったこと。
初めて悪かったこと
どうしてもベーシスト観点で音楽を聴いてしまう、観てしまうこと。
気に入っている小道具
CRESCENDOの耳栓(イヤープロテクター)。
フィット感がよく、遮断しすぎない自然な音がいい。
座右の銘
メンバーが歌いやすい、演奏しやすい音、演奏。聴きやすい音、演奏。
初心者におすすめの曲
好きな曲ならなんでもいいんじゃないかな。
他に弾ける楽器
ない、かな。
楽器以外の趣味/特技
これといって特定の物はあまり。アニメ、PC、ガジェット、機械系全般に興味が多い。
今弾きたい曲
花ざかりWeekend✿ / 4Luxury
今欲しい楽器
これといって無いかな。時間があればギターいじってみたい。
今欲しいエフェクター
TC ELECTRONIC / SPECTRA DRIVE が気になる。有名メーカーのオールインワン系DIってところで。
ベースと機材と私 その10
- FUJIGEN NCJB-EC/TT-AL/SBL(ベース)
- HISTORY ZJS-CFS(ベース)
- 足元関係
- TC ELECTRONIC PolyTune 3(チューナー)
- L.R.Baggs Stadium Electric Bass D.I.(DI、オーバードライブ、コンプレッサ)
- ZOOM MS-60B(マルチエフェクタ)
- Noah'sark DC-STICK(パワーサプライ)
- CUSTOM AUDIO JAPAN(シールド)
- ELIXIR NANOWEB(弦)
- Jim Dunlop Tortex Triangle 0.88(ピック)
- IGiG G315B(ケース)
- CRESCENDO / Woodwind(イヤープラグ/耳栓)
- セッティングメモ
6/23にFUJIGEN NCJB-EC/TT-AL/SBLを、6/24にHISTORY ZJS-CFSを、それぞれライブで使ったのでそのときの印象も含めて更新。
FUJIGEN NCJB-EC/TT-AL/SBL(ベース)
改造前 | 改造後 | |
Body | Alder 2 Piece | ← |
---|---|---|
Neck | Timeless Timber Maple 1 Piece , Smooth Grip | ← |
Finger Board | Rosewood , CFS , 432mm Scale , 20F | ← |
Peg | GOTOH GB640 | ← |
Bridge | Fender USA Vintage Spiral | ← |
Circuit | Passive | ← |
Pickup | Seymour Duncan SJB-1 Set | ← |
3Control | 2 Vol , 1 Tone (USA Assy , Orange Drop) | Vol , Bal , Tone (USA Assy , Orange Drop) |
Strap Pin | GOTOH EP-B3 | ← |
Weight | 3.8kg | ← |
Ohter | TensionPin変更, SUSビズ, ノイズ処理 |
以前のアクティブベースが、電池を交換するたびに電池ボックス周辺で断線を繰り返していたので、パッシブベースを買うことを決めた。
以前のベースがFUJIGEN製で扱いやすかったので、意を決して池袋のフジゲンカスタムハウスへ。
ベーシックなパッシブのジャズべ、ポップなカラー、頑丈で艶消しの扱いやすいネック、軽いボディ・・・
だいぶ予算オーバーで迷って、迷って、迷った挙句、手ぶらでは帰れないと、連れて帰ることを決意。いまはあの時決めておいてよかったと思っている。
こちらは2014年3月から。
2014年リニューアル前のFUJIGEN Neo Classicシリーズのジャズベース。
フジゲンカスタムハウス特別仕様の1本限りのオリジナルコンポーネントモデル。
このオーダーメイドのような、同じものを持っているひとは他に誰もいない感が持ってて誇らしく、愛着がわく。
見た目よし、軽量で弾きやすい、そして60年代王道Fenderジャズベースサウンド。
これから共に歩んでいこうと決めた相棒。
これより高級なベースはいくらでもあるけど、持った感じ、弾いた感じはやっぱりフジゲンのクラシックなジャズベーススタイル。
スペックひとつひとつ書いていく。
ボディ
60年代Fenderジャズベースが代表的な王道のアルダー。
アッシュに比べ、ミッド寄りで甘いトーン、立ち上がりはちょっと遅めのイメージだったけれど、思ったよりはっきりとした出音で立ち上がりも早く、しっかり鳴る。
ネック、ピックアップ、全体のバランス含めてローが力強く太く出る。
ネック
FUJIGEN特製、Timeless Timber。
アメリカの五大湖の湖底に眠っていた木材を引き上げ乾燥させた、目が詰まった銘木だそう。
黒ずんだ独特の木目。普通のメープルとの違いは音では感じないけれど、チューニングのズレが小さいので反りには強そう。
そしてSmooth Grip。ネック裏を塗装後、ヤスリで荒らしてサラサラとした手触りに仕上げたネック。
引っかかりづらく、汗を書いても滑りにくい。一度これに慣れるとこのネックじゃないと弾けなくなる。
音は補正が効くけど、弾く感触だけはベース本体で決まるので重要なポイント。
指板
すぐ汚れそう、手入れが難しそうという印象から敬遠していたローズウッド。
ただ使ってみると手触りがよく、弾きやすい。そして見た目も締まって見えて良い。
こまめにクロスで拭いてあげること、乾燥時は薄くレモンオイルで保湿。
手入れ自体は難しくないが、正直少し面倒。でもそこは愛着でもって。
ペグ
GOTOH製の軽いペグ。
音から考えると弦の振動を余すことなく伝えるためにはゴツくて重いほうが良いけれど、重いと持った時ヘッド落ちて弾きづらい。
全体の音のバランスもあるけれど、ボディがアルダーで軽量なら、少しでも軽くなるペグを付けるのはいい選択。
ブリッジ
以前のベースはBADASS BASS Ⅱだったので、クラシックなブリッジはちょっと不安があった。けれど、この選択も正解。ここにごっついブリッジつけちゃうとブライトに寄り過ぎちゃって、アルダーらしい温かみのある音が消えてしまう気がする。
そう思うとFenderジャズベースってパーツからなにやらすべて完成されてる。
ただ、サドルはもう少し安定感を求めてソリッドに変えてもいいかもしれない。
ピックアップ
定番中の定番。セイモアダンカン。
作り、品質がしっかりしている印象だし、古き良きFenderの音を忠実に再現している(気がする。ビンテージはCD等から聴くことはあっても、弾く機会無いし)
モデルはVintage トーンはBass:6 Mid:4 Treble:6
トーンチャートだけ見るとドンシャリだけど、ボディとの相性もあってなのか、聴いた印象はフラットかつ角が取れた甘い音。
若干ローが暴れ気味。アンプや弾き方によってハマるときもあれば、扱いづらいときもある。
コントロール
2 Vol , 1 Tone から Vol , Bal , Tone の構成に変更。
フロントだけ、リアだけにするとどうしてもノイズが出るので、ボリュームが1個に統一、バランスが独立したほうが色々と楽。
ストラップピン
次の2号ベースでも同じことが言えるんだけど、複雑な形状、機構を持つストラップピンより、単純に傘の径が大きいストラップピンのほうが圧倒的に信頼度が高い。これにストラップラバー付けると完璧。
HISTORY ZJS-CFS(ベース)
改造前 | 改造後 | |
Body | Light Weight Ash 2 Piece | ← |
---|---|---|
Neck | Maple 1 Piece , Smooth Grip | ← |
Finger Board | Maple , CFS , 432mm Scale , 20F | ← |
Peg | GOTOH FB-3 | GOTOH GB640 |
Bridge | GOTOH 510B-4 | ← |
Circuit | Active | Passive |
Pickup | LOUIS CJ-1/2 | ← |
4Control | Vol , Bal , BassEQ , TrebleEQ | Vol , Bal , Tone , Parallel/Series SW |
Strings | G-1 , D-2 , A-3 , E-4 | D-1 , A-2 , E-3 , B-4 |
Strap Pin | SCHALLERSECURITY LOCK | GOTOH EP-B3 |
Weight | 4.6kg | 4.2kg |
Ohter | Nut削り、TensionPin変更 |
2005年5月から、FUJIGEN NCJB-EC/TT-AL/SBLを購入する2014年3月まで、約8年と10か月、現役で使い続けたのが、このHISTORY ZJS-CFS。
見た目普通の4弦ベースだけど、改造して5弦から2弦まで張れる仕様に。(1弦は捨ててる・・・)
今回、5弦のLow-Bがどうしても必要になって、でも5弦買うのはなぁ・・・と思って、愛着あるのに出番が少なくなってしまったこのHISTORYのベースを再び活躍させるべく、5弦から2弦まで張れる様に改造してしまったものがこちら。ペンギンベース2号。
5弦対応は弦の太さに合わせてナット加工、高音弦側のテンションピンをテンションを緩める方向で変更、ブリッジ調整。
ほかに、
ヘッド落ちが気になっていたのと、精度がいまいちだったのでペグを変更。
Low-Bに不利で、配線トラブルが多かったアクティブサーキットをパッシブに変更。ノイズ処理も併せて実施。
パッシブ化に伴いコントロール関係も変更。一般的なジャズべに加えて、最近流行り?のパラレル/シリーズ(並列・直列)切り替えスイッチを搭載。スイッチを引き上げるとシリーズ化、ジャズべだけどプレべ・ハム寄りの音に変わる。
その他ストラップピンの変更、フレット磨き、SUSネジへの交換、分解掃除、ノイズ処理(内部塗装強化等)細かいところまでリペア、再セットアップしてもらいました。改造というよりレストアに近いところまで踏み込んでやってもらいました。
変な改造でも快く、そして迅速、丁寧に実施していただいたのは
burrows(バロウズ) 水戸 http://rakinavi.com/detail/index_3.html
ありがとうございました。おすすめです。
改造前も改造後もすごく素直ですっきりとした音。
改造前のアクティブも、出音はアクティブ臭さが無くて、硬すぎず甘すぎない気持ちよく扱いやすい音。
改造後はそのままその個性を引き継いだような音。ピックアップは未交換でも、5弦が埋もれず暴れない、いい感じにまとまってる。
足元関係
左から順番に
TC ELECTRONIC PolyTune 3(バッファ・チューナー)
L.R.Baggs Stadium Electric Bass D.I.(DI、オーバードライブ、コンプレッサ)
ZOOM MS-60B(マルチエフェクタ)
の順で直列接続。
それとNoah'sark DC-STICK(パワーサプライ)
究極はアン直だったり、ループスイッチャーで減衰少なくがっちり固める、アンプ持ち込みに行き着く気はしているけど、アンプの持ち込みは遠方だと面倒。足元を増やすのも、複数ベースも持ち込むのも、重い、でかいで面倒。
ということで、様々なアンプに対応しつつ、必要最小限の直列構成っていうのをコンセプトに組んでる。
前回からよりコンパクトな100円ショップのワイヤーネットに。
鉛筆でちょっと補強、固定は結束タイ、底面にクッション貼り付け。
それと全体的に踏んだり蹴ったりしても損傷、トラブルが起こりにくいように電線を保護(過保護)
IN側に緑、OUT側にオレンジのテープで識別して接続時間を短縮。
一応ノイズを気にして電源系と信号系をできるだけ離してる、並行させないようにしてる。
TC ELECTRONIC PolyTune 3(チューナー)
以前から気になっていたBonafide BufferとPolyTuneが1個になったということで、即座に購入。
蓋開けないとバッファオン、オフが切り替えられない(この切り替えスイッチの存在を知らない人も多そう)のが難点。
とりあえずバッファはオンにしてる。多分音色が変わらないから耳でわかる、感じる効果は無いだろうけど、なんとなく気分がいい。
チューナーもストロボモードが付いて精度も反応スピードも非常に良い。
スイッチングノイズもなく、ボタンもソフトでいい感じ。
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L.R.Baggs Stadium Electric Bass D.I.(DI、オーバードライブ、コンプレッサ)
DI+オーバードライブ+コンプレッサ。
必要な要素が一体になったことに加え、Gainメーターも有り、それぞれの調整が分かりやすく直感的に調整できる。
- attack 高音を削るか、立たせるか
- growl オーバードライブをオンにすると、ボリュームの変化少なく歪む。
- fat 中音域のブースト
- comp 自然なかかりのコンプ。一方効果は分かりづらい。リミッターの代わり。
いろいろ調整しても好みの感じに落ち着いてくれる。ほかのDI、オーバードライブに浮気したけど、やっぱりこの音色が一番落ち着く。
特に歪み方が上品で丸く温かい。よくある原音と歪みのブレンドタイプではないところもポイント高い。(ブレンドタイプはベース音と歪みがバラバラになったような感覚で、個人的にまとめづらい)
調整しやすく丸い歪み、中音域のブースト、刺さる高音のコントロール、シンプルなコンプ。必要なものが全部好みの形にまとまっている。元々アコギのプリアンプなどをメインにしているメーカー。観点が新しいからか、よりユーザーよりのものに仕上がったのかなぁと。
基本的には歪みをONにしてgrowl、gainを10時ぐらいにブースト。
曲調によっては歪みを切ったり。ローが薄いなと思ったときはfatを1個上げる。
attackは12時にクリック。ハイのギラつきが気になるときは10時ぐらいに絞る。
compは1時から2時ぐらい。かかりが自然で潰しすぎないので気持ち深めに。
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ZOOM MS-60B(マルチエフェクタ)
マルチエフェクタがコンパクトエフェクタサイズで使えるようになるとは驚き。それに加えて、見やすい分かりやすい大画面液晶、自然な出音。
飛び道具、エフェクトが必要なときに活躍。数個の重ねがけが必要なときもこれ1個で済むからとても便利。アナログコンパクトの買い足しで対応していたけど、重ねたり同時にかけたりが難しいので、結局またマルチに回帰。
ただ、スイッチが一つで、1式のループ切り替えか、個別のON/OFF設定しかできないので、音色が多いと対応できないかも。
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Noah'sark DC-STICK(パワーサプライ)
AC100Vコンセントから各エフェクターにDC9Vを供給するパワーサプライ。
コンセントから線だけが分岐して伸びているアダプタを使っていたけれど,使っていない線の絶縁とか,配線がごちゃごちゃなったりするのでパワーサプライ導入。
Custom Audio Japan AC/DC Station IIIからの交換。スペース効率の良さと、電池電圧に合わせた9.6V供給が気に入って入れ替え。
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CUSTOM AUDIO JAPAN(シールド)
CUSTOM AUDIO JAPANで統一。原音重視、細く扱いやすい。
これまでは太いが正義と思っていたけれど、消耗品と割り切ってフラットでシンプルなシールドがいいなと変わってきた。
ちなみに3mで約215g。以前のものから100g以上軽い。
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ELIXIR NANOWEB(弦)
弦はエリクサーのライトゲージ。コーティング弦を使いだしてから弦の滑る感じ・引っかかる感じのバランスがちょうどよく、フィンガーイースが不要になった。それ以来、長持ちもあってずーっとエリクサー。
ピック弾きの弾きやすさと音の重さのバランスから3,4弦はライトゲージ。
NANOWEB LIGHT LONG SCALE #14052 LIGHT / 045、065、080、100
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Jim Dunlop Tortex Triangle 0.88(ピック)
定番のピック。使い込んでも毛羽立ちづらい、滑りづらい、手に馴染む。
これも弾きやすさと音の重さのバランスで0.88。
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IGiG G315B(ケース)
保護と収納が充実した安心感、使い勝手が良いギグケース。
横に広がらないスッキリしたデザイン。
唯一希望を言えば中央に持ち手が欲しかった。
ネックに大型クッションがあって安心感がある。
全体的にクッションが集めな点もポイント。
底面はストラップピンに合わせて段差をつけてクッションが配置されている。
ケース全体が収納エリアになっていて非常に広い。
シールド掛けなど細かい配慮が嬉しい。
15.4ワイド(425×330)のPCケースなら収納可能。
これでエフェクターケースを別に持ち歩く必要がなくなった。
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CRESCENDO / Woodwind(イヤープラグ/耳栓)
イヤーチップは硬すぎず柔らかすぎず、カナル型のイヤーチップと同じ感触。
遮音度合いが変えられる、脱着式の樹脂チップのようなフィルターが付属する。
筒状のケースが付属するが、突っかかって取り出しにくいことが多い。
ミディアム、ラージが1セットずつ入っている。
用途に合わせて20種類近くあるなかで、Woodwindは一番遮音性が低いもの。
シャリシャリ、キンキンとした音だけうまくカットしてくれるので、スタジオでも違和感なく、いろんな音に気を使えるようになり、後の耳鳴りが減る。
スタジオに、ライブに、フェスに欠かせない耳栓。
本当はフィルターを入れて使うのが正しいんだけど、フィルター無しで使ってる。
自然な感じで高音だけ抑えれるのでこれぐらいがちょうどいい。
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セッティングメモ
スタジオでもライブハウスでも、基本は足元で音作りを完成させてアンプであまり音作りをしない、アンプの個性をあまり出さないようにしている。
スタジオでは設置アンプが毎回違うので、そこに左右されないように。
ライブハウスではスタジオでの理由に加えてアンプに通す前にDIからPA卓に送ることが多く、アンプの個性は出にくいから。細かいことはプロにPAさんを信じてお任せする。
アンプのセッティングはどのアンプでも大体マスターボリュームを3時、ゲインを10時ぐらい。イコライザは全てフラット12時。
アンプの歪み、クリップを極力小さくするため最低限のゲインで調整。
ラフに弾いてもピークランプが点かないか確認、点くようならコンプを深めにしておく。
6/24のライブ Aimer closerのイントロ部分はZOOM MS-60Bでエフェクト
ZOOMのマルチはどれも音量が大きくなりがちなのをコントロールするのが難しい。