雑念フランシア

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curved edge / ヒトリエ を聴いた

まだ聴いてない人、感想とか見たくない人は、読む前にさっと閉じてください。




正直、難解でとっつきにくい、実験的な試みが多い曲だなぁと思ってしまった。


スリーピースで演奏するなら、もっとシンプルな方法もあっただろうし、初めてっていうんだから最初はキャッチーに、以前を彷彿とさせる何かを入れたりして、間口を広げても良かったのではないか、とか余計なことを考えてしまった。


でも、聴けば聴くほど、この曲、本当にかっこいい。
悩んだり、やりきれない気持ちとか、吐き出したいけど吐き出せていないドロドロとした感情とか、そういうのを素直にぶつけて、それが素直に伝わってくる。
静寂と荒々しさの繰り返しが感情の起伏のそのもののような、音だけで、曲調だけで、持っている感情をガツンと叩きつけられている感覚。


こういう実験的は過去にもあったけど、もっとそれ以上に悩みに悩み抜いて、もがいてもがいて形にしたのかなぁと、そういう感想を抱かずにはいられない。


これをシングルとしてではなく、配信+ライブで、多くの人の耳に届きやすい形でリリースしたこと、強い決意のように感じる。
いい意味で、一発目でこれかよ…っていう衝撃というか、なんだこれ、って思って考えているうちに、いつの間にか引き込まれるようなそういう強いもの。


シノダの声が好きだし、あのライブでは悲しみの中にこれからを感じたし、それが今回のこの曲で確信に変わった。
ヒトリエが好きになる人が増えてほしい。どう言ったらいいのかまだまだ戸惑うけれど、これから色んな人に届いてほしい。そんな期待を抱いている。


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