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【レビュー】LIVE CD 「ミクの日感謝祭 39's Giving Day Project DIVA presents 初音ミク・ソロコンサート〜こんばんは、初音ミクです。〜」

初音ミク ミクの日感謝祭が海外メディアで取り上げられてるらしい というニュースから動画を見てついつい購入。


最初は映像すげー、近未来って思って見ていたんだけど、段々曲と演奏の方に意識がいったんで、迷ったあげくCDをセレクト。
確かに映像はすばらしいんだけど、野郎とライトが気になるのでDVD、blu-rayあっても毎回は見ないだろうと。


思った以上にいいCDだった。心配していた野郎の声もさほど気にならなかったし、通していい緊張感がある。ニコニコ動画でたまーにボーカロイの曲も聴くが、流れが速すぎて追いつかないし、動画サイトじゃ聴き流しちゃうので、こういう収録曲数が多くてベスト盤のようなCDが出てくれると助かる。


ふと動画サイトで聴ける音楽をわざわざCDで買うのは時代遅れなのかもしれないと感じた。まっ今回は違法にアップロードされたものを除けばこれでしか聴けないっていうケースなので違うんですが。


閑話休題、やっぱり生演奏では曲の印象も、ボーカロイドの歌声の印象も違う。
ボーカロイドの曲ってどの曲ものっぺりとしているというか、打ち込み感が抜けない気がしていたが、生演奏では輪郭がはっきりしてより曲の色が強くなっているような感じを受けた。
同じ曲でも演奏、アレンジ次第で変わってくるんだなぁって改めて思った。
話が飛躍するが、バンドとソロでは違ったり、アレンジャー、プロデューサーで違ったり、収録スタジオで違ったり、音楽って本当に生き物だなぁって。


ちょっと細かい話をすると、ボーカロイドの歌声は打ち込みだから、楽器隊はたぶんクリックと歌声を聴きながら演奏しているのだろう。
インスト曲だったり、全員が生演奏だったり、一部録音を使う曲ならクリックを使う感じがなんとなく想像できるし、ノリも作れそうだけど、ボーカルが打ち込みでクリックを使った演奏ってすごくハードルが高そう。打ち込みでも人の声を目指しているから無機質な方向へも振りにくいし。
歌はリズムに対してジャストで変わりようが無く、高揚もあとからつけることは無理。ノリは歌のノリも含めて演奏で作っていくしかない。打ち込みの原曲よりノリがあって、歌に色を感じるのは決まったクリックの中でもノリが作れる演奏があってこそなんだろうと。さすがプロ。


こういうことを考えていくと人間が演奏する醍醐味というか、楽器隊には何が必要かの答えがありそう。
と同時にもう普通の聴き方って出来なくなってるんだなぁって思った。