雑念フランシア

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ベースと機材と私 その6

その7 2017-01-02 http://flan.hateblo.jp/entry/2017/01/02/015248

その5 2015-02-22 http://flan.hateblo.jp/entry/2015/02/22/231217
その4 2014-11-30 http://flan.hateblo.jp/entry/2014/11/30/022353
その3 2014-02-04 http://flan.hateblo.jp/entry/2014/02/04/150641
その2 2013-08-01 http://flan.hateblo.jp/entry/2013/08/01/001815
その1 2011-02-03 http://flan.hateblo.jp/entry/20110203/1296667905

FUJIGEN NCJB-EC/TT-AL/SBL(ベース)

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Body Alder 2 Piece
Neck Timeless Timber Maple 1 Piece , Smooth Grip
Finger Board Rosewood , CFS , 432mm Scale , 20F
Peg GOTOH GB640
Bridge Fender USA Vintage Spiral
Circuit Passive
Pickup Seymour Duncan SJB-1 Set
3Control 2 Vol , 1 Tone (USA Assy , Orange Drop)
Weight 3.8kg

以前のアクティブベースが、電池を交換するたびに電池ボックス周辺で断線を繰り返していたので、パッシブベースを買うことを決めた。
以前のベースがFUJIGEN製で扱いやすかったので、意を決して池袋のフジゲンカスタムハウスへ。

ベーシックなパッシブのジャズべ、ポップなカラー、頑丈で艶消しの扱いやすいネック、軽いボディ・・・
だいぶ予算オーバーで迷って、迷って、迷った挙句、手ぶらでは帰れないと、連れて帰ることを決意。いまはあの時決めておいてよかったと思っている。

2014年リニューアル前のFUJIGEN Neo Classicシリーズのジャズベース。
フジゲンカスタムハウス特別仕様の1本限りのオリジナルコンポーネントモデル。
このオーダーメイドのような、同じものを持っているひとは他に誰もいない感が持ってて誇らしく、愛着がわく。

見た目よし、軽量で弾きやすい、そして60年代王道Fenderジャズベースサウンド
これから共に歩んでいこうと決めた相棒。
これより高級なベースはいくらでもあるけど、持った感じ、弾いた感じはやっぱりフジゲンのクラシックなジャズベーススタイル。

スペックひとつひとつ書いていく。

ボディ

重い、硬い、小さいほうが硬くドンシャリ寄りな音で、立ち上がりが早い傾向。
それを踏まえて、60年代Fenderジャズベースが代表的な王道のこのアルダー。
アッシュに比べ、ミッド寄りで甘いトーン、立ち上がりはちょっと遅めのイメージだったけれど、思ったよりはっきりとした出音で立ち上がりも遅くは感じない。
ちゃんと鳴るアルダーは硬い音、重い音こそ難しいけれど、広い範囲で鳴ってくれるし、素直で立ち上がりも早い。
対応ジャンルは広いと思う。

ネック

FUJIGEN特製、Timeless Timber。
黒ずんだ独特の木目。普通のメープルとの違いは音では感じないけれど、チューニングのズレが小さいので反りには強そう。
そしてSmooth Grip。ネック裏を塗装後、ヤスリで荒らしてサラサラとした手触りに仕上げたネック。
引っかかりづらく、汗を書いても滑りにくい。一度これに慣れるとこのネックじゃないと弾けなくなる。
音は補正が効くけど、弾く感触だけはベース本体で決まるので重要なポイント。

指板

すぐ汚れそう、手入れが難しそうという印象から敬遠していたローズウッド。
ただ使ってみると手触りがよく、弾きやすい。そして見た目も締まって見えて良い。
こまめにクロスで拭いてあげること、乾燥時はレモンオイルで保湿。
手入れ自体は難しくないが、正直少し面倒。でもそこは愛着でもって。

ペグ

GOTOH製の軽いペグ。
音から考えると弦の振動を余すことなく伝えるためにはゴツくて重いほうが良いけれど、重いと持った時ヘッド落ちて弾きづらい。
全体の音のバランスもあるけれど、ボディがアルダーで軽量なら、少しでも軽くなるペグを付けるのはいい選択。

ブリッジ

以前のベースはBADASS BASS Ⅱだったので、クラシックなブリッジはちょっと不安があった。けれど、この選択も正解。ここにごっついブリッジつけちゃうとブライトに寄り過ぎちゃって、アルダーらしい温かみのある音が消えてしまう気がする。
そう思うとFenderジャズベースってパーツからなにやらすべて完成されてる。

ピックアップ

定番中の定番。セイモアダンカン。
作り、品質がしっかりしている印象だし、古き良きFenderの音を忠実に再現している(気がする。ビンテージはCD等から聴くことはあっても、弾く機会無いし)
モデルはVintage トーンはBass:6 Mid:4 Treble:6
トーンチャートだけ見るとドンシャリだけど、ボディとの相性もあってなのか、聴いた印象はフラットかつ角が取れた甘い音。
ただ若干ローが暴れる。アンプによっては扱いづらいときがあるのがたまにきず。

コントロール

パッシブのジャズベースってコントロールノブだけでこんなに音作りの幅があるのかと驚いた。前後のピックアップのボリュームとトーンだけ。でもちょっといじるだけでキャラクターが変わる。今更ながらジャズベースが愛され続けた理由が分かった気がした。
いい意味で言えば感度がよく調整代が広い。別の言い方をするとすごく繊細で、選択肢が増えるから扱いが難しい。
基本はフルテン。アンプ、エフェクターの相性含めて、その場その場で微調整していこうと思う。

HISTORY ZJS-CFS(ベース)

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  改造前 改造後
Body Light Weight Ash 2 Piece
Neck Maple 1 Piece , Smooth Grip
Finger Board Maple , CFS , 432mm Scale , 20F
Peg GOTOH FB-3 GOTOH GB640
Bridge GOTOH 510B-4
Circuit Active Passive
Pickup LOUIS CJ-1/2
4Control Vol , Bal , BassEQ , TrebleEQ Vol , Bal , Tone , Parallel/Series SW
Strings G-1 , D-2 , A-3 , E-4 D-1 , A-2 , E-3 , B-4
Weight 4.6kg 4.2kg
Ohter   Nut削り、TensionPin変更

2005年5月から、FUJIGEN NCJB-EC/TT-AL/SBLを購入する2014年3月まで、約8年と10か月、現役で使い続けたのが、このHISTORY ZJS-CFS

見た目普通の4弦ベースですが、改造して5弦から2弦まで張れる仕様になっています。(1弦は捨ててる・・・)

今回、5弦のLow-Bがどうしても必要になって、でも5弦買うのはなぁ・・・と思って、愛着あるのに出番が少なくなってしまったこのHISTORYのベースを再び活躍させるべく、5弦から2弦まで張れる様に改造してしまったものがこちら。改めてペンギンベース2号ですね。

5弦対応は弦の太さに合わせてナット加工、高音弦側のテンションピンをテンションを緩める方向で変更、ブリッジ調整。
ほかに、
ヘッド落ちが気になっていたのと、精度がいまいちだったのでペグを変更。
Low-Bに不利で、配線トラブルが多かったアクティブサーキットをパッシブに変更。ノイズ処理も併せて実施。
パッシブ化に伴いコントロール関係も変更。一般的なジャズべに加えて、最近流行り?のパラレル/シリーズ(並列・直列)切り替えスイッチを搭載。スイッチを引き上げるとシリーズ化、ジャズべだけどプレべ・ハム寄りの音に変わる。

その他フレット磨き、SUSネジへの交換、分解掃除、ノイズ処理(内部塗装強化等)細かいところまでリペア、再セットアップしてもらいました。

変な改造でも快く、そして迅速、丁寧に実施していただいたのは
 burrows(バロウズ) 水戸 http://rakinavi.com/detail/index_3.html
ありがとうございました。おすすめです。

改造前も改造後もすごく素直ですっきりとした音。
改造前のアクティブも、出音はアクティブ臭さが無くて、硬すぎず甘すぎない気持ちよく扱いやすい音。
改造後はそのままその個性を引き継いだような音。ピックアップは未交換でも、5弦が埋もれず暴れない、いい感じにまとまってる。

扱いやすさで言えば長年使っていることもあって、まだまだこっちかも。
割と5弦曲が多くて、サブのつもりがメインより活躍の場が広くて、うーんっていうところ。

足元関係

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KORG Pitchblack(チューナー) ※写真右
MAXON CP9Pro+(コンプレッサ)
STOMPROX BLACK LABEL FOR BASS(オーバードライブ)
ZOOM MS-60B(マルチエフェクタ) ※写真左
の順で接続してる。
それとCustom Audio Japan AC/DC Station III(パワーサプライ)※写真右上

究極はアン直だったり、ループスイッチャーで減衰少なくがっちり固めるところにある気はしているけど、現実的にアンプの持ち込みは遠方だと面倒、足元もベースも増えると重い、でかいこれも面倒。
ということで、様々なアンプに対応しつつ、必要最小限の直列構成っていうのをコンセプトに組んでる。

また、今回からマジックテープからワイヤーネットに。
ワイヤーネットは100円ショップ、鉛筆でちょっと補強、固定は結束タイ、底面にクッション貼り付け。

KORG Pitchblack (チューナー)

チューニング精度から考えてシールドから取るチューナーが欲しい、ミュートのオンオフが足元で出来ると何かと便利という理由で足元にはチューナーを置きたい主義。
始めは安物を置いていたんだけど、結局KORGのPitchblackに。
手元にあるチューナー、クリップチューナーがKORGなので、見慣れたKORGに。表示モードが選べるのと、赤・緑・黄色の色使いが見やすい。この辺は好みによると思うけど。
スリムタイプが出て少し気持ちが傾いたけど、しょっちゅう踏むものだからやっぱりこのサイズかな。
 

MAXON CP9Pro+(コンプレッサ)

なぜコンプレッサを入れるか。
奏法や手元の強さ等による音量差を小さくして聴きやすくする、サスティーンを伸ばす、出力されている音を余すところ無く音として出すため。
最初のうちは音量差を小さくすることぐらいしか効果を感じていなかったけれど、段々と奏法によらない、3つ目の全体的な音に対して音量差が小さくなることへの効果を感じている。
要するに被って埋もれやすかった音が、引っ込んでいる音も全体的に前に出てくることで埋もれにくくなる、ほかの言い方をすると音にツヤがでる、ハリがでる、パンチがでる感じ。
極端なかけ方、かかり方のものは音色の意味に変わってくるのでそこまではしない。あくまで全体的な底上げ。

で。MAXON CP9Pro+について。
以前のCP101も良かったけれど、もっと積極的な効果、バッファとしての効果を期待してCP9Pro+に。
とにかくいい買い物をした。最初からこのコンプにしておけば、出会っていれば悩まなくてすんだのかも…。

まずはバッファ(ブースター)として。
コンプの紹介だけど、まずはバッファ(ブースター)として書いていく。ベースをパッシブに変えてから高インピーダンス(電圧に対して電流が弱い)による弊害、具体的にはノイズが多い、音量を稼げない、ベース本来の、プリアンプのキャラクターを出し切れていない、全体的に音量が不安定で抜けが悪い…というのに悩まされてきた。
CP9Pro+はDC-DCコンバータによる内部昇圧(9V→18V)の効果もあってか、コンプをかけてなくても、ゲインを上げなくても音が太くなる、音量が安定する。
ベース本来の、プリアンプのキャラクターが出てきて、ゲインを上げて無理に音量をかせぐ必要が無くなりノイズやクリップ音にも悩まされることが無くなった。コンプが目的なのに、これだけでも相当満足。

コンプとして。
圧縮後の音はとても素直。パコパコ、バキバキせず、輪郭が少し丸くなったような温かい音。ドンシャリ系こそ向かないかもしれないけれど、幅広いジャンルに対応できると思う。
コントロールノブは、THRESHOLD(かかり始めの基準レベル)、RATIO(圧縮の比率・具合)、GAIN(圧縮後の音量)の3つ。コンプの要素としてほかにもATTACK TIMEとRelease Timeがあるが、これは感覚的に捉えづらく設定が難しい気がする。それからするとこの3つというのが理想的なのかも知れない。
そして購入の決め手となったREDUCTIONインジケータ。圧縮具合が大きいとLEDが点灯して効果がかかっていることが視覚的に把握できる。視覚と聴覚と合わせて確認できるからTHRESHOLD、RATIOのセッティングがしやすい。

これでコンパクト、20,000円以下、国産。非の打ちどころがないぐらい。
唯一あるとすれば、580g(電池含む)と若干重めなことぐらい。

セッティングはTHRESHOLD:-25 RATIO:2 GAIN:5
取説のフィンガーベースに習い、THRESHOLDは低めにして強いピッキングの時にかかるぐらいのコンプとリミッターの間ぐらいに設定。RATIOも弱めにして自然さを重視。GAINはオンオフの音量差が無いぐらいにして、積極的に上げたりしない。
自然さを追求しつつ、リミッター的なかかりを期待したセッティング。

Maxon ギターエフェクター Compressor/Limiter CP9Pro+
MAXON
売り上げランキング: 10,656

STOMPROX BLACK LABEL FOR BASS(オーバードライブ)

オーバードライブ、プリアンプ的な位置づけ。

サウンドの核になるオーバードライブ、プリアンプはひとつ置いておきたい。
アンプヘッドを持ち運べば安定して自分の好みの音が出せると思うけれど、持ち歩くのは辛い。ライブで交換も恐縮。
となると足元で好みの音が、ある程度の形で固まるオーバードライブ、プリアンプに頼る、ということでひとつ置いている。

少し歪ませるとベースが前に出てくると同時に、少し角が取れてほかのパートとうまく溶け込む感じが出る。
こういう効果を安定的に出すために、核となるオーバードライブ、プリアンプは私にとって大事な位置づけ。

STOMPROX BLACK LABEL FOR BASS使ってみたいなぁと思ったきっかけは、XOTIC Bass BB Preampと同様、これもヒトリエジャッジメントのベーシスト、イガラシ氏が一時使っていたという情報から。

XOTIC Bass BB Preampも非常にいいオーバードライブ(プリアンプ)だったんだけれど、少し音が丸すぎて、エッジ感が欲しいときに物足りない感じがあって、動画見る感じでよさそうなので試奏なしに購入。(店舗では見たことない…)

ノブの少なくて設定しやすく効果が分かりやすい、ありがちな原音・歪みのブレンド設定が無いのがポイント高い。
ブレンド設定は個人的に苦手。なんかいじっていると原音と歪みがバラバラに聴こえてきて、求める自然さ、溶け込みと離れていく感じ。
とにかく音の感じがいい。尖り過ぎず、でもはっきり力強い歪みの音。ここは言葉で形容しにくい。

セッティングは、Volume:9時 Gain:9時 Taste:3時
Gainを上げていっても急激な変化が無く、扱いやすい自然な歪み。気持ち歪ませるぐらいに留めている。
Tasteは曲によって、ベースによって切り替え。これも急激な変化はないので、はっきりさせたいときは3時、丸くさせたいときは9時という形で使っている。

ZOOM MS-60B(マルチエフェクタ)

初めて買ったエフェクタはZOOMのマルチエフェクタB2.1u。いろいろあって別の形で帰ってきた。
マルチエフェクタがコンパクトエフェクタサイズで使えるようになるとは驚き。それに加えて、見やすい分かりやすい大画面液晶、自然な出音。

用途はいまのところ音量コントロールや音質の補正。1部だけに使わないコーラス等にも今後活用予定。
とにかくあると便利。急なあの音、この音に対する救世主。
まだまだ活用の幅はあるはずなんだけど、使いこなせていない、そういうケースがまだない。
アナログ一式で揃えたい、マルチはなんだかなぁと気持ちもありつつ、やはりあると便利で、そのこだわりのような気持ちも段々薄らいでいる。

いまのところ使っているプリセットは以下。いまは、Hartkeのモデリングとバイパスの使い分けが多い。

A AMP markba
 [AMP]Mark B
 Bass:0 Mid:0 Trebl:0
 Mid_F:200Hz Gain:50 Level:80
 Color:0 CAB:MB1x12 Mix:50

B AMP acoust
 [AMP]acoustic
 Bass:0 Mid:0 Trebl:0
 Mid_F:630Hz Gain:40 Level:85
 Bright:OFF CAB:AL1x18 Mix:50

C AMP Hartke
 [AMP]HRT3500
 Bass:0 Mid:0 Trebl:0
 Mid_F:200Hz Gain:50 Level:30
 Comp:OFF CAB:HA4x10 Mix:50

D EQ mild
 [DYN/FLTR]Ba GEQ
 50Hz:-4 120Hz:2 400Hz:4
 500Hz:4 800Hz:0 4.5kHz:-4 
 10kHz:4 Level:65

E EQ heavy
 [DYN/FLTR]Ba GEQ
 50Hz:2 120Hz:4 400Hz:-2
 500Hz:-4 800Hz:-4 4.5kHz:4 
 10kHz:5 Level:50


ZOOM 驚異のベース用マルチストンプ MS-60B
ZOOM(ズーム) (2013-03-14)
売り上げランキング: 2,391

Custom Audio Japan AC/DC Station III(パワーサプライ)

AC100Vコンセントから各エフェクターにDC9Vを供給するパワーサプライ。
コンセントから線だけが分岐して伸びているアダプタを使っていたけれど,使っていない線の絶縁とか,配線がごちゃごちゃなったりするのでパワーサプライ導入。
あとアンプから出るジーっていうノイズが格段に減ったのがうれしい。

シールド

パッチシールドは HISTORY HPS-0.15W (Pro Series WETタイプ) L-L
ベース、アンプ接続は HISTORY HPS-3W (Pro Series WETタイプ) S-S と L-S

HISTORYのシールドのPro Series WETタイプで統一。
こだわりはあまりないというか、正直あんまり音の違いが見えないので、とりあえず使い勝手と、太くて安心感のあるものをチョイス。あと金メッキはなんとなく剥がれやすそうなイメージから避けている。

細かいところだけど、金属露出部分は極力絶縁テープで覆っている。また、電源とシールドも極力離している。
余計な金属物接触によるノイズや、電源ラインからのノイズにも少し配慮。