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【レビュー】SENNHEISER HD558

装着感

耳当て部分がベロアでべたつかず、耳をすっぽり覆うタイプなので非常に付け心地がよい。
側圧も最初からちょうどいいぐらい適度な圧力。
とにかく、これまでのヘッドホンの中で一番疲れず、付け心地がいい。

初めての開放型ヘッドホン。
開放型とは、耳当ての反対が開いているタイプのヘッドホン。ヘッドホンだけど、音はだだ漏れなので注意。(付けない状態のヘッドホンを放置しているほどの音漏れ)

これまで使ってきた密閉型ヘッドホンにはない、すばらしい音の広がり。
密閉型モニター用ヘッドホンが1面を細かく分割して解像度を上げるのに対して、開放型のHD558は入れる音の空間を広げて解像度を上げようとしている感じ。
だからモニター用ヘッドホンにありがちな、デジタルくささというか無機質な感じが無く、高音が刺さったような感じが無い。どの音域も自然と鳴り、スピーカーで聴いているような自然な音の広がりがある。音量を大きくしても、長時間聴いてても疲れにくい。

全体的にみれば偏りなくフラット。かなり高い高音、かなり低い低音はあまり出ないが、ボーカル・ギターのいいところ、ベースのミッドレンジのいいところがぐっと前に出る。ドンシャリのダンスミュージックにはちょっと不向きかもしれないと思うぐらいで、どのジャンルにも合うと思う。リスニングには最高。ずっと聴いていたくなるような自然で気持ちいい音。

耳コピやミックスのあら探しみたいな作業には向かない。ピンポイントで聴こうとするとちょっとぼやけた感じに聴こえる。開放型の宿命かもしれない。

ほか

ケーブルが交換式なのも高ポイント。万が一の断線も安心だし、短いケーブルも別売りしていて使い勝手がいい。
HD598と兄弟機種、といういうか使ってる部品はほとんど一緒らしい。
HD558を改造するとHD598の鳴りになる改造も有名だが、私はこのままの音で十分満足。