【レビュー】Risk / Megadeth
前作よりもさらにポップな音楽性となり、昔からのファンには一気に背を向けられる形となってしまった。
メガデス - Wikipedia
とあるから「どんだけー」とか思うのを期待していたが、その期待はいい意味で裏切られた。
確かに他のメガデスの作品と比べると明らかに浮いた位置付け。 これは間違いない。
でもこれはこれでいい。
これだけポップな曲調、UKロックな曲調、ストリングスほかいろいろな装飾をつけてもメガデスらしさが全然失われていない。 1曲1曲としても、アルバム全体を通しても“だれる”感じが無く、一貫性というか、筋が通っている、芯がしっかりとしている印象を受ける。 メンバー間でいろいろあったらしいが、聴く分ではこの路線でもやりきった、作品として完成させたという風にしか思えない。
あえて比較してしまうと、メタリカのLoad、Reload以降の作品なんかよりずっといい。 こっちは何度聞いても“だれる”感じがあって途中で飽きてしまう。 それはアルバム通してはもちろん、1曲1曲ですら。
比較で付け加えるなら最近のメガデスの作品、The System Has Failed、United AbominationsよりもRiskの方が完成度が高く感じるし、聴いてて爽快だ。 なんとか路線とか、昔がどーのこーのとかどうでもよく、完成度の高い、飽きないアルバムを作ってほしい。
今回買って聴いたのがリマスター版だったが、アマゾンのレビュー等見るとオリジナル版の方がいいらしい。 もしかしたらリマスター版だからこんな感想になったのかもしれない。 オリジナル版気になる・・・。